04-kuso.png

放牧牛の糞を染色素材に、植物・動物・人の関係をたどるレクチャー&染色体験をmoss ARIMATSUで開催

合同会社ありまつ中心家守会社が取り組む「イクセンプロジェクト」は、2026年9月26日(土)、名古屋市緑区有松のmoss ARIMATSUにて、「色を巡る対話 自然の声、糞に宿る循環―有松うんち絞り染め編」を開催します。牛の放牧について学ぶレクチャーと、牛の糞を素材として扱う染色ワークショップを通して、自然から生まれる色と、植物・動物・人間のあいだにある循環を考えます。

詳細・お申込み

https://armt-unchi-shibori.peatix.com/view

「色は、人がつくるもの?」牛の糞から自然の色を考える

私たちが日常的に目にする「色」は、どこからやってくるのでしょうか。

春・秋の連続シリーズとして開催する「色を巡る対話」では、自然由来の色を手がかりに、人ならざるものとの創造的な関わりを探ります。

今回のテーマは「牛の糞」。

森や草地に生える植物を食べた牛。その身体を通過し、排泄された糞には、植物、土、微生物、牛、そしてその土地の環境が複雑に関わっています。本イベントでは、普段なら「汚いもの」「捨てるもの」として扱われる牛の糞を、あえて染色の素材として捉え直します。

糞から色を取り出し、布を染める。その過程を通じて考えるのは、単なるアップサイクルや廃棄物活用ではありません。

自然の色は、いったい誰がつくっているのでしょうか。植物でしょうか。牛でしょうか。染める人でしょうか。それとも、それらすべての関係のなかから色が生まれているのでしょうか。

目の前に現れる色を起点として、自然と人間との関わりをあらためて考える機会をつくります。

放牧する人と染める人。2人の実践者と「循環」をたどる

イベント前半では、ハッピーマウンテンの幸山明良さんをゲスト講師に迎え、牛との暮らしや放牧についてお話しいただきます。

幸山さんは、高校生の頃に酪農を題材とした漫画を読み、「自分ならもっと優しく牛を飼えるのでは」と考えたことをきっかけに牛の道へ進みました。実際に牛を飼い、放牧の実践を続けながら、現在は牛と人、そして土地との関わりを探究しています。

後半の染色ワークショップを担当するのは、草木染めと焼き菓子・パンの工房「アンティマキ主宰」の村田牧子さんです。

村田さんは長野県での生活をきっかけに草木染めを始め、現在は和歌山県にて、植物を素材とした染色、食、暮らしを横断した活動を続けています。身近な植物や地域にある素材を用いながら、その土地の環境とともにものをつくる実践に取り組んでいます。

当日は、幸山さんによるレクチャーに続き、村田さんとともに牛の糞を使った染色を実際に体験します。

染料として均質化された「色」を受け取るのではなく、素材の状態や水、温度、時間などによって変化していく染色のプロセスそのものに触れることで、植物・動物・人間・制作物が一体となって生まれる色を体験します。