今回のアドオンに搭載した**「キーフレーム(アニメーション自動設定)」の使い方と、ビュー情報に表示される「視線方向 X=0.1」の数学的な意味**について、わかりやすく解説します。
1. キーフレーム(アニメ自動設定)の使い方
キーフレームとは、「〇〇フレーム目の時に、カメラをこの位置にする」という目印のことです。 このアドオンでは、球体の周りをカメラが回るアニメーション(ターンテーブルなど)を、ワンクリックで自動作成できます。
【基本的な手順(例:カメラが被写体の周りを1周するアニメ)】
- フレームの範囲を決める
- 「開始F」を
1、「終了F」を250にします。(約10秒間のアニメーションになります)- スタート時のカメラ位置を決める
- 「開始 経度」を
0.0にします。- 「開始 緯度」を
20.0など、少し見下ろす角度にします。- ゴール時のカメラ位置を決める
- 「終了 経度」を
360.0(ぐるっと1周)にします。- 「終了 緯度」は開始と同じ
20.0にしておきます。(高さを変えたい場合は違う数値にします)- ボタンを押す
- *「キーフレームを打つ」**ボタンをクリックします。
- 再生する
- Blenderの画面下部にある再生ボタン、またはキーボードの
スペースキーを押すと、カメラが被写体の周りを自動で等速で1周するアニメーションが再生されます。💡 応用: 「開始緯度」を
0、「終了緯度」を90にすると、真横から真上(頭上)へ移動するドローンのようなアニメーションも簡単に作れます。
2. 「視線方向 X=0.1」の意味とは?
ビュー情報に表示される
視線方向: X: 0.1 Y: 0.8 Z: -0.5といった数値は、**「カメラが空間のどの方向を向いているか」を示す『ベクトル(矢印)』**を表しています。この矢印は、**長さが常に「1」**になるように計算されています(正規化ベクトルと呼ばれます)。
各座標(X, Y, Z)の基準
Blenderの空間(グローバル座標)では、以下のように方向が決められています。
- X軸: 左右(プラスが右、マイナスが左)
- Y軸: 奥/手前(プラスが奥、マイナスが手前)
- Z軸: 上下(プラスが上、マイナスが下)
「X = 0.1」が意味すること
最大値が「1.0」の世界において、「0.1」という数値は**「ほんの少しだけプラス方向を向いている」**という意味になります。
具体的に言うと:
X: 1.0の場合: カメラは**完全に真右(X軸のプラス方向)**だけを向いています。X: 0.0の場合: カメラは左右に一切傾いておらず、真正面か真上などを向いています。X: 0.1の場合: カメラは主にY軸(奥)やZ軸(下)を向いていますが、**「ほんのわずか(10%ほど)だけ右側(X軸プラス方向)に首を振っている」**状態です。具体例で読み解く
もし表示が
X: 0.1 Y: 0.9 Z: -0.2だった場合、カメラは以下のような状態です。
- Yが 0.9: ほぼ完全に「奥(Y軸のプラス方向)」を向いている。
- Zが -0.2: 少しだけ「下(Z軸のマイナス方向)」を見下ろしている。
- Xが 0.1: ほんのわずかだけ「右(X軸のプラス方向)」に首を向けている。
このように、視線方向の数値を見ることで、**「カメラが空間に対してどれくらい斜めを向いているか」**を正確な数値で把握することができます。映像制作や、別のソフト(After EffectsやUnreal Engineなど)にカメラの向きの情報を渡す際に非常に役立ちます。