
スマホを置いた日、新しい自分が始まった
師匠と弟子がたどる「スマホ脳」からの脱却
プロローグ なぜ、何もしていないのに疲れるのか
「師匠、最近どうもおかしいんです」
弟子はそう言いながら、無意識にポケットからスマホを取り出した。
「朝起きた瞬間からスマホを見て、仕事中も通知が気になって、休憩時間にはSNS。
夜は動画を見ながら寝落ちします。それなのに、何も成し遂げていないような気がするんです」
師匠は弟子の手元を見て言った。
「今、お前は何をしようとしていた?」
弟子は自分の手にあるスマホを見て驚いた。
「……何も。気づいたら開いていました」
「そこから始めよう。お前がスマホを使っているのか。それとも、スマホがお前を動かしているのか」
第1章 人類の脳とスマホの歴史
師匠は弟子を山へ連れ出した。
「人類の歴史を一日に縮めたとしたら、スマートフォンが登場したのは最後のほんの一瞬だ」
人間の脳は、スマホのある世界で進化したわけではない。
長い人類史の中で、生き残るために重要だったのは、