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このページのゴール 制作・クリエイティブ業務で使えるAI活用20選を、実在企業の事例つきでレベル別に紹介します。

まず実例から — こんな会社がこう変わった

企業 取り組み 成果
パルコ 「HAPPY HOLIDAYS」キャンペーン広告を、モデル撮影なしでグラフィック・ムービー・ナレーション・音楽まですべて生成AIで制作(2023年) AMD Award優秀賞を受賞し大きな話題に。一方、品質の追い込みには約6か月を要し、最終調整は人の仕事と確認
伊藤園 「お〜いお茶 カテキン緑茶」のテレビCMに、生成AIで作成した「AIタレント」を国内で初めて起用。パッケージデザインの検討にも生成AIを活用 撮影・スケジュールの制約なしにCMを制作し、大きな反響と話題性を獲得
サイバーエージェント 効果予測AI「極予測AI」にコピー・商品画像の自動生成を組み込み、広告クリエイティブ制作をAI化 クリエイター1人あたりの制作量が約4.5倍に増加

出典:PR TIMES(パルコ)パルコ公式ブログAdverTimes日経クロストレンドログミーBusiness

制作・クリエイティブでAIが効く3つの理由

  1. たたき台の量産がそのまま価値になるから — 方向性の異なる案を短時間で並べられ、初稿までの時間が大幅に縮みます。
  2. 業務の大半が「2稿目以降」だから — 推敲・トンマナ調整・バリエーション展開といった反復修正をAIが巻き取ってくれます。
  3. 人にしかできない仕事に時間を返せるから — 企画の核・演出・最終品質の判断に集中できます。パルコの事例でも「最後の詰め」は人の仕事でした。

初級(今日からできる)

活用法 そのまま使える指示例 効果・コツ
企画・構成案 「【テーマ】の記事構成を、読者の悩み起点で見出し付きで」 初稿着手までの時間を短縮。「避けたい方向性」も一緒に伝えると迷走しにくくなります
キャッチコピー案 「この商品のキャッチコピーを10案、トーンを変えて」 10案から人が2案に絞り、手で磨くのが最速。1案だけ頼むのはもったいない使い方です
原稿のたたき台 「この企画から、本文のたたき台を800字で」 「書き始められない」時間がゼロに。事実関係は必ず元資料と照合してから使うこと
画像生成のアイデア 「この記事に合うアイキャッチ画像の案を3つ、説明付きで」 言語化されたビジュアル案は、デザイナーへの発注文にもそのまま使えます
推敲・校正 「この原稿を、読みやすさ重視で推敲し、修正理由も添えて」 修正理由を出させると自分の文章の癖が分かり、書く力そのものも上がります
リサーチの一次整理 「この参考資料を、記事に使える3点に要約(裏取り前提)」 「出典箇所も明記して」と添えると裏取りが楽に。要約だけを鵜呑みにしないこと
SNS・告知文 「この公開告知を、XとInstagram向けにそれぞれ」 媒体ごとの文字数・ハッシュタグの慣習まで指定すると「そのまま使える率」が上がります

中級(慣れてきたら)

活用法 そのまま使える指示例 効果・コツ
トーン&マナー統一 「この文章を、ブランドの『丁寧・前向き』なトーンに揃えて」 お手本となる過去の文章を2〜3本貼ってから頼むと、再現度が段違いに上がります
複数案の比較 「この見出しを、方向性を変えて5案、狙い付きで」 「狙い」を言語化させることで、クライアントや上司への選定理由の説明がしやすくなります
絵コンテ・構成 「30秒動画の構成を、シーンごとのセリフ付きで」 秒数配分とカット数を指定するのがコツ。伊藤園のようにCM制作でも生成AIの実用例が出ています
多言語コピー 「このコピーを、英語と中国語に現地表現で」 「直訳禁止・現地の広告らしく」と添えること。公開前の最終確認はネイティブで
参考事例の整理 「この事例群を、表現の傾向別に整理して」 競合表現の見取り図が短時間で完成。出典を残しておくと意図せぬ模倣を防げます
FBの言語化 「このデザインへの修正依頼を、具体的かつ失礼のない表現で」 「何をどう変えるか」が明確になり、手戻りの回数が目に見えて減ります
画像バリエーション 「このビジュアル案を、色味・構図を変えて4案」 発散はAI・収束は人、が基本。採用案は類似画像がないかの確認を忘れずに

上級(仕組み化・自動化)

活用法 ポイント 効果・コツ
スタイルガイド化 トーン・表記ルールを型化し、品質を揃える 誰が作っても一定品質になり、新メンバーの立ち上がりも早くなります
量産バリエーション 原稿・コピーの複数版を一括生成 サイバーエージェントはAI化で制作量約4.5倍。量産後の品質チェック体制をセットで用意するのが条件です
動画台本・字幕 Gensparkで台本・字幕を作成 字幕は固有名詞の誤変換が起きやすいのが落とし穴。最終チェックは必ず人で
素材の権利チェック観点 著作権・商標の確認点を洗い出し(最終は専門家) AIに任せるのは「観点の洗い出し」まで。判断は必ず専門家・法務へ(第14章)
引き継ぎ資料 制作ノウハウをAIで要約・共有 属人化しがちな「勘どころ」を言語化して残せます。退職・異動時の損失を防ぐ保険に
ワークフロー標準化 企画→制作→推敲の手順をテンプレ化 「どの工程でAIを使うか」をチームで決めて共有すると、個人差なく全体の速度が上がります

迷ったらこの3つから

  1. 推敲・校正(初級)— どんな原稿でも今日から使えて、品質が確実に一段上がります。
  2. キャッチコピー案(初級)— 量を出す価値を最初に実感でき、AIとの付き合い方がつかめます。
  3. トーン&マナー統一(中級)— チームの品質のばらつきという長年の悩みに直接効きます。

効果の測り方(シンプルに3つだけ)